Blog 金門湾便り

  • 台湾のお盆 ~鬼月~

    台湾のこと 台湾語

    桶と柄杓

    日本ではそろそろお盆が始まりますね。
    もうお盆休みに入ってる方や、今年は9連休なんて方もいらっしゃるかと思います。
    そんな今回は、台湾のお盆についてお話していきましょうか。

    日本では、お盆に亡くなった方やご先祖様がこの世に帰ってくる機会で
    送り火を焚いて霊を出迎え、特別なご供養を行ないますよね。

    台湾では「鬼月(おにづき・グィユエ)」と言い
    旧暦の7月(現在の8月)は鬼月と呼ばれており、
    この一ヶ月間はあの世の門が開き、ご先祖様の霊だけではなく無縁仏や悪霊といった鬼が帰ってくる月とされています。
    ちなみに台湾だけでなく、この鬼月の習慣は、台湾、香港、中国で広く認知されています。

    鬼月の一ヶ月の間は「鬼」を刺激しないように様々な禁忌(タブー)が設けられているのです。
    その中でもポピュラーなものを紹介していきます。

     

    鬼月でやってはいけない、様々なタブー

     

    気を付けてマーク

    ・「鬼」と呼んではいけない
    鬼と呼んでしまったら引き寄せてしまうため
    親しみを込めて「好兄弟(ホーヒャンディ)」と呼ぶのだとか

    ・海・川など水場に行かない
    水鬼(水難で亡くなった人の霊)に捕まって取って代わられるのだとか
    日本でも水回りに気をつけろとよく言いますよね…
    ちなみに、台湾では水鬼が一番恐ろしいとされています。

    ・夜に口笛を吹く
    口笛の音で寄ってきてしまうから。
    日本でも、夜に口笛を吹いたら蛇が出るなんてものもありますよね。
    台湾でも普段から夜に口笛を吹くべきではないとされてますが
    この鬼月には「絶対に吹いてはならない」とされてます。

    ・夜にフルネームを呼ばれたり、肩を叩かれて振り返る
    人には3つの炎が守護としてついていると言われているのですが
    呼ばれたり肩を叩かれることに対し、対応してしまうと
    このエネルギーがすり減り、霊に捕まりやすくなってしまうのです。

    ・結婚・引っ越し・不動産や車の購入は避ける
    この時期は不吉とされていて、大きなお祝い事や行事は適しません。

    その他にも
    最終便には乗らない、夜に服を干しっぱなしにしない、夜は写真を撮らない、病院にお見舞いに行く回数を減らすなど結構なタブーが存在します。
    つまり、この時期は何もぜず大人しくした方がいい一ヶ月とされているのです。

     

    拝拝も忘れずに

     

    お参り

    それと同時に、しっかりと接待(拝拝)します。
    この鬼月に来る霊にはご先祖様もいます、そしてもちろん鬼も。
    鬼月の一ヶ月間、ご先祖様や鬼たちにこの世を存分に楽しんでもらい
    鬼たちには悪さをしないように、満足して帰ってもらうのです。
    鬼月の1日「鬼門開」15日「中元節」30日「鬼門閉」とされており
    お供えをしたり、あの世のお金(冥紙)を燃やす光景が見られます。

    あの世のお金(冥紙)を燃やす風習は、七夕でもあります。
    詳しくはこちらから>>
    台湾の七夕 ~七夕情人節~:https://kinmenbay.co.jp/2019/07/04/p1222/

    ちなみに、お供えものにはお菓子やジュースなんかもあります。
    鬼月にちなんで、この時期だけに行われるイベントや催しものもありますので
    タブーに気を付けながら、旅行をお楽しみくださいませ

    鬼月なんて呼ばれているものだから、少し怖いと感じますが
    箱を開けてみれば、台湾でも日本と同じで
    国は違えど、ご先祖様へ感謝の気持ちで出迎えるという文化がある。
    命を大切にし尊重するという意味合いも含まれているこの風習を
    大切にしていきたいですね。