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處暑(処暑)の頃
お久しぶりです、金門湾です。
梅雨明けまで長かったのもあり、8月もあと残すところ10日…!
今年は全く夏らしい事ができなかった上に、急な暑さでヘトヘトな編集者ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。さて、明後日に控えます8月23日は二十四節気でいうところの處暑(処暑)の頃。
この「処暑」を境に、夏の暑さが次第に和らぐといわれているのですが、昨今の日本の熱帯化から察するにまだまだ暑さが続く予感がしますよね…。
ですが、夏から秋への季節の変わり目は気候も大きく変動し乾燥しますので、潤いをうまく取り入れながら過ごしましょう!祁門紅茶
「處暑(処暑)」の頃に頂くお茶は「祁紅(きこう)」
「祁門紅茶(きもんこうちゃ)」は祁紅(チーホン)ともよばれる安徽省旗門で作られる世界三大紅茶のひとつです。
ストレスがたまりやすい現代、紅茶に含まれるカフェイン、テアフラビン、テアルビンは、気持ちを落ち着かせ集中力や発想力をもたらし記憶力をも向上させるといわれています。
細く美しい茶葉と艶のある黒色のお茶、ほのかに甘い香りのする紅茶です。紅茶と言えば…
紅茶の世界は奥が深いですよね。
中でも「紅茶の女王、紅茶のシャンパン」などと表現されるダージリンの夏摘み茶葉マスカテルフレーバーは
「東方美人茶」と製法が同じなのはご存知でしょうか?
東方美人茶は紅茶に似た味わいが特徴的で、香りは濃厚で蜜のようだと例えられていますよね。この二つの茶葉の製法には秘密があります。
ウンカ(Green Fly)といわれる体長5mm程度の小さな虫に葉を噛ませる事で、わざと茶葉を黄色に変色させるのです。
茶葉は虫の攻撃に対抗するため抗体のような物質を作り出し、これがあの蜜のような濃厚な香りの正体となるのです。
えっ虫食いなの?なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが…
ウンカはどこにでもいる虫ではなく、さらに茶葉に噛ませるという事はもちろん無農薬でなければなりませんよね。
他の虫を退けながらウンカのみに噛んで貰うよう仕向けるのは大変な作業です。ダージリンは特にこの製法を夏摘みにすることで香りは強く感じられ、マスカテルフレーバーと呼ばれて親しまれていますが
違った季節に摘んでもダージリンはダージリンの括りとして扱われます。
ですが一方、東方美人茶はこちらの製法を必ずしないと東方美人茶として名乗れないのです。
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