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旧正月から15日目「元宵節」
ここ数日で急激に寒くなりましたね
来週あたりからはまた暖かくなってくるとのことですが
油断せずに、手洗いうがいマスクを着けて冬を乗り越えましょうね!さて台湾では、明日2月8日は「元宵節」にあたります。
旧正月から数えて15日目の満月の日、旧正月の最後の締めくくりにこの「元宵節」があるのです。元宵節とは?
元宵節と聞いても馴染みのない日本では、パッと思いつく人は少ないかと思います。
ですがこの「元宵節」で世界的にも有名なのは「ランタンフェスティバル」ですね!
こちらは耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか?
台湾の町には色鮮やかなランタンが飾られ、幻想的で歩くだけでもわくわく楽しい気持ちになれます。
「元宵節」の催しは各地によって変わるのですが、この「ランタンフェスティバル」は台湾中で行われています。台北県平溪郷では「天燈節」という紙でできたランタンを上げるお祭りが行われています。
旅行系のCMでランタンが空へ舞うシーンが映ることがあるほど、日本でも知られていますよね。なぜ「元宵節」に「ランタン」なの?
「諸呂の乱」が平定したのが正月15日であったことより、皇帝は毎年この日に宮殿を出て民と祝賀していました。
そのことから、文帝はこの日を「元宵節」と命名したのです。「元宵節」は道教の影響を大きく受けています。
道教の祭祀の一つに「上元節」というものがあるのですが
その祭祀として提灯を作り華やかな雰囲気を作りだし吉祥・邪気払いをしていたのです。
その「上元節」が「元宵節」と同じ正月15日だったため
今の台湾では「元宵節」といえば「ランタン」になっているのだとか。ちなみに、元宵節にまつわる故事でも「ランタン」なるものが登場しています。
中国道教の最高神で、天界と宇宙の支配者でもある「玉皇大帝」!
その玉皇大帝が大切にしていた天鵞が、猟師の放った矢で傷ついてしまい
怒った玉皇大帝が「正月15日に天から兵を遣わし地上を焼き払うぞ!」と計画したのです。
そのため人々はカモフラージュとして、正月15日に家々で松明や提灯を灯します。
赤々とした炎に包まれた地上を見た玉皇大帝は「既に地上を焼き払った後か」と錯覚したため人間界が焼き払われなくて済んだのだとか。元宵節では、ランタンの他にも
台南・台東では爆竹まみれになるスリリング極まりないお祭りなどもあるので
地方ごとに違う祭事があるのが、台湾の面白いところでもありますね。その他の旧正月についての記事はこちら▽
・台湾のお正月は二つある?
・春節の過ごし方
・台湾の旧正月 お年玉事情